韓国に行ったら一度は食べたい、サクサクの衣に甘辛いたれがからんだヤンニョムチキン。専門店の味というイメージがありますが、二度揚げのコツとたれの配合さえ押さえれば、家のフライパンでも本場の味に近づけます。
この記事では、韓国が大好きな「お隣のキムさん」が、韓国フライドチキンの基本の作り方を紹介します。衣がサクサクになる揚げ方、まとめて作れるヤンニョムソースの配合、カンジャンチキンなどのアレンジまでまとめました。

| 調理時間 | 約40分 |
| 分量 | 2〜3人分(鶏肉500g) |
| 難しさ | ふつう |
韓国のフライドチキンは何が違う?
韓国のチキンの一番の特徴は、衣の薄さと二度揚げです。アメリカ式の厚い衣とは違い、薄い衣を二度に分けて揚げることで、韓国語で「コッバソクチョク(겉바속촉/外はカリッと、中はジューシー)」と呼ばれる食感に仕上げます。
チキンが韓国の国民食になったのは1970〜80年代のこと。1979年に食用油が安く手に入るようになり、揚げ物が一般家庭にも広がったことがきっかけと言われています。今では韓国全国に8万軒以上のチキン店があり、ビールと合わせる「チメク(치맥)」という言葉は、オックスフォード英語辞典にも収録されました。
そのままのフライドチキンに加えて、甘辛いたれをからめた「ヤンニョムチキン」、しょうゆベースの「カンジャンチキン」など、味のバリエーションが多いのも韓国チキンの魅力です。
材料(2〜3人分)
鶏肉と衣
| 鶏手羽元または鶏もも肉 | 500g |
| 牛乳 | 1カップ(200ml) |
| 塩 | 小さじ1/2 |
| こしょう | 少々 |
| から揚げ粉または片栗粉 | 1カップ |
| じゃがいも(お好みで) | 小1個 |
| 揚げ油 | 適量 |
ヤンニョムソース
| 水あめ(またははちみつ) | 大さじ4 |
| ケチャップ | 大さじ3 |
| コチュジャン | 大さじ1と1/2 |
| しょうゆ | 大さじ1 |
| おろしにんにく | 大さじ1 |
| 粉唐辛子(細びき) | 小さじ2 |
| 砂糖 | 大さじ1 |
| 水 | 大さじ2 |
鶏肉は、手羽元だと火が通りやすく、骨付きの食べごたえも出ます。食べやすさを優先するなら、鶏もも肉をひと口大に切って使ってください。
衣は、から揚げ粉があれば一番手軽です。ない場合は片栗粉だけでも作れます。片栗粉を使うと、より軽くカリッとした食感になります。
じゃがいもは、韓国のチキン店でチキンと一緒に入っていることが多い定番の付け合わせです。ひと口大に切って、鶏肉と同じ油で揚げます。
作り方① フライドチキンを揚げる
- 鶏肉に塩・こしょうをふり、牛乳に15分ほど漬ける。牛乳に漬けると、肉のくさみが抜けてやわらかくなる。
- 漬けた鶏肉を軽く汁気を切り、から揚げ粉(または片栗粉)を大さじ2ほどふりかけて手でもみ込み、下地の衣をつくる。
- ポリ袋に残りの粉を入れ、鶏肉を加えて袋の口を持って大きく振る。粉が全体にまとわりつき、揚げたときに衣のざらっとした層ができる。
- 鍋に油を入れて160℃に熱し、鶏肉を入れて7〜8分揚げる。中まで火を通すのが目的なので、ここでは色がつかなくてよい。じゃがいもを使う場合は一緒に揚げる。
- いったん取り出して3分ほど休ませる。この間に余分な水分が抜ける。
- 油を180℃に上げ、もう一度1〜2分揚げる。きつね色になり、表面がカリッとしたら取り出して油を切る。
ここまでで、そのまま食べるフライドチキンは完成です。塩をふるだけでも十分おいしく食べられます。
作り方② ヤンニョムソースをからめる
- フライパンにソースの材料をすべて入れ、中火にかける。
- 混ぜながら加熱し、ふつふつと沸いてとろみがついたら火を止める。煮詰めすぎると冷めたときに固くなるので、とろっとした時点で止める。
- 揚げたてのチキンを加え、手早くからめる。全体にたれがまわったら火を止め、器に盛っていりごまをふる。
半分はそのままのフライドチキン、半分はヤンニョムにする「半半(バンバン)」にすると、最後まで飽きずに食べられます。韓国のチキン店でも定番の頼み方です。
サクサクに仕上げる3つのコツ
二度揚げは温度を変える
1回目は160℃で中まで火を通し、2回目は180℃で表面をカリッとさせます。同じ温度で長く揚げると、中が硬くなったり、表面だけ焦げたりします。温度計がなければ、衣を少し落として「ゆっくり浮いてくる」なら160℃、「すぐに勢いよく浮く」なら180℃が目安です。
粉は袋に入れて振る
手でまぶすより、袋に入れて振るほうが衣が均一につき、表面にざらっとした凹凸ができます。この凹凸が、お店のような揚げ上がりの決め手になります。
たれは煮詰めすぎない
ヤンニョムソースは、冷めると水あめと砂糖で固まります。フライパンの中でとろみがついたら、すぐに火を止めてチキンをからめてください。

韓国では、チキンが届いたらまず1ピースをそのまま食べて、それからヤンニョムにいくのが定番。家で作るときも、揚げたてを1つつまんでから、たれをからめるのがいちばんのぜいたくです!
味を変えて楽しむアレンジ3種
カンジャンチキン(しょうゆ味)
しょうゆ大さじ3、水あめ大さじ3、砂糖大さじ1、おろしにんにく大さじ1、水大さじ2を煮立ててからめます。辛くないので子どもにも食べやすく、青唐辛子や刻みにんにくを足すと大人向けの味になります。
ハニーバターチキン
バター20gを溶かし、はちみつ大さじ2、しょうゆ小さじ1を加えてからめます。甘さとバターの香りで、おやつ感覚で食べられます。粉チーズをふるのもおすすめです。
チーズヤンニョムチキン
ヤンニョムチキンに、とろけるチーズや粉チーズをたっぷりかけます。辛さがまろやかになり、ビールにもよく合います。韓国のチキン店でも人気の組み合わせです。
一緒に食べたいもの
- チキンム(大根の甘酢漬け):韓国のチキンに必ず付いてくる、角切り大根のピクルス。口の中がさっぱりして、いくらでも食べられます。市販品も通販で買えます。
- ビール:チキンとビールで「チメク」。韓国ビールを合わせると気分が出ます。
- トッポギ:韓国では、チキンとトッポギを一緒に頼む人も多い組み合わせです。
- コーラ・サイダー:甘辛いたれには炭酸がよく合います。
材料はどこで買える?
鶏肉、牛乳、ケチャップ、片栗粉は、いつものスーパーでそろいます。コチュジャンと粉唐辛子は、カルディや業務スーパー、韓国食品店、通販で手に入ります。
コチュジャン

韓国産 粉唐辛子(細びき)

チキンム(大根の甘酢漬け)

ちなみに粉唐辛子は、韓国料理用の「細びき」を選ぶと、たれがなめらかに仕上がります。日本の一味唐辛子は辛さが強いので、使う場合は量を半分以下に減らしてください。
よくある質問
揚げ物をたくさん作るのが大変です。少ない油でもできますか?
フライパンに深さ2cmほどの油を入れて、途中で上下を返す「揚げ焼き」でも作れます。油の量が少ないぶん温度が下がりやすいので、一度に入れる量を減らして、数回に分けて揚げてください。
オーブンやエアフライヤーでも作れますか?
作れます。衣に薄く油をスプレーして、200℃で20〜25分ほど焼き、途中で一度返してください。揚げたものよりあっさりしますが、後片付けは楽です。たれは同じように作ってからめます。
辛いのが苦手でも食べられますか?
コチュジャンと粉唐辛子を減らし、そのぶんケチャップを増やすと、辛さを抑えられます。まったく辛くしたくない場合は、アレンジで紹介しているカンジャンチキン(しょうゆ味)がおすすめです。
冷めてしまったチキンを、もう一度カリッとさせるには?
電子レンジだけだと衣がしんなりします。レンジで軽く温めてから、トースターやフライパンで数分焼き直すと、表面のカリッとした食感が戻ります。
まとめ
韓国のフライドチキンは、薄い衣を二度揚げすることで、外はカリッと中はジューシーに仕上がります。ポイントは、160℃と180℃で温度を変えて揚げること、粉は袋に入れて振ること、たれを煮詰めすぎないことの3つです。
ヤンニョムソースはまとめて作って冷蔵庫に入れておけば、次は揚げてからめるだけ。半分はそのまま、半分はヤンニョムにして、おうちでチメクを楽しんでみてください。
よかったら、過去の記事も読んでみてくださいね!
参考にしたページ
- ヤンニョムソースの配合:韓国のレシピサイト「万個のレシピ(만개의레시피)」掲載のレシピ(https://www.10000recipe.com/recipe/6851105)を参考に、家庭で作りやすい分量に調整しています。
- 韓国チキンの歴史・二度揚げ・チメク文化:ウィキペディア「치킨(한국 음식)」
分量・手順・説明文は、参考ページをもとに当サイトが独自にまとめたものです。
