韓国の人は肌がきれいで元気な人が多い、という印象を持っている人も多いのではないでしょうか。その背景には、毎日の食事や季節の行事、休日の過ごし方に根づいた、韓国ならではの「健康文化」があります。
この記事では、韓国が大好きな「お隣のキムさん」が、韓国の人が昔から大切にしている健康習慣を10個紹介します。日本で取り入れるときのヒントもあわせてまとめました。
※この記事は韓国の食文化・生活文化を紹介するもので、特定の健康効果を保証するものではありません。持病がある方や体調に不安がある方は、医師にご相談ください。
韓国の健康文化の土台にある「薬食同源」
韓国の健康文化を知るうえで欠かせないのが、「薬食同源(ヤクシクトンウォン)」という考え方です。毎日の食事こそが体をつくるもとであり、薬と同じくらい大切だ、という意味の言葉です。

韓国の家庭で「ご飯はちゃんと食べた?(パプ モゴッソ?)」があいさつ代わりに使われるのも、食事を大切にする文化の表れです。季節の食材を使うこと、野菜や発酵食品をたっぷり食べること、行事のたびに決まった料理を食べることなど、これから紹介する習慣の多くは、この考え方につながっています。
目的別の早見表
韓国の人が大切にしている健康習慣10選
水の代わりに麦茶・とうもろこし茶を飲む
どんな習慣?
韓国の家庭や食堂では、水の代わりに香ばしい麦茶(ボリチャ)やとうもろこし茶(オクスススチャ)が出てくることがよくあります。大きなやかんで煮出して冷蔵庫に常備し、家族みんなで一年中飲むのが定番のスタイルです。

日本で取り入れるなら
日本でも、とうもろこし茶のティーバッグやペットボトルが手に入ります。ノンカフェインのものが多いので、食事中の飲み物を替えるところから気軽に試せます。
白いご飯より雑穀ご飯
どんな習慣?
韓国では、白米に黒米や麦、豆などを混ぜて炊く「雑穀ご飯(チャプコクパプ)」を日常的に食べる家庭が多くあります。スーパーには、何種類もの雑穀をブレンドした商品がずらりと並んでいます。

日本で取り入れるなら
いつものお米に、市販の雑穀ミックスを混ぜて炊くだけで始められます。まずは少量から混ぜて、食感や香りに慣れていくのがおすすめです。
野菜のおかず(パンチャン)を毎食たっぷり
どんな習慣?
韓国の食卓には、ナムルやキムチ、和え物など、小皿のおかず「パンチャン」がいくつも並びます。食堂でもメイン料理に何種類ものパンチャンが無料で付いてきて、自然と野菜をたくさん食べる食べ方になっています。

日本で取り入れるなら
もやしやほうれん草をゆでて、ごま油と塩、にんにくで和えるナムルは、日本の食材ですぐに作れます。作り置きしておくと、毎食のおかずが1品増えます。
キムチ・テンジャンなどの発酵食品を欠かさない
どんな習慣?
キムチや、韓国味噌のテンジャン、唐辛子味噌のコチュジャンなど、韓国料理には発酵食品が欠かせません。冬の前に家族や親せきで大量のキムチを漬ける「キムジャン」は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている韓国の大切な文化です。

日本で取り入れるなら
キムチはもちろん、テンジャンを使えば、日本の味噌汁とはひと味違うテンジャンチゲも作れます。辛ラーメンとテンジャンのアレンジレシピも参考にしてみてください。
夏の一番暑い日にサムゲタン(伏日)
どんな習慣?
韓国には、夏の最も暑い時期の3日間「初伏・中伏・末伏(ポンナル)」に、鶏肉を丸ごと煮込んだ参鶏湯(サムゲタン)などの温かい料理を食べる習慣があります。「熱をもって熱を制す(以熱治熱)」という考え方から、あえて暑い日に熱いスープを食べて夏を乗り切るのです。

日本で取り入れるなら
日本でも、レトルトのサムゲタンが通販や韓国食品店で買えます。夏バテしがちな時期の食事に、韓国式の夏の過ごし方を取り入れてみては。
冬至には小豆粥(パッチュク)
どんな習慣?
冬至の日には、小豆を煮て作るお粥「パッチュク」を食べる習慣があります。小豆の赤い色には悪いものを遠ざける力があると考えられ、家族の一年の無事を願って食べられてきました。

日本で取り入れるなら
日本の冬至はかぼちゃが定番ですが、市販のゆで小豆を使えば、甘さ控えめの小豆粥も手軽に作れます。季節の行事として楽しんでみてください。
寒い季節は温かい伝統茶
どんな習慣?
冬になると、ゆず茶やなつめ茶、生姜茶など、温かい伝統茶がよく飲まれます。特にゆず茶は、ゆずの皮ごとはちみつや砂糖に漬けたものをお湯で割って飲むもので、韓国の家庭では冬の常備品です。

日本で取り入れるなら
ゆず茶は日本のスーパーや輸入食品店でも瓶入りで売られています。お湯で割るだけでなく、パンに塗ったり、ヨーグルトにかけたりするアレンジもおすすめです。
チムジルバンでゆっくり汗を流す
どんな習慣?
チムジルバンは、韓国式のサウナや低温のサウナ部屋、休憩スペースなどがそろった大型の入浴施設です。家族や友人と出かけて、専用の館内着でゆで卵や甘い米のジュース(シッケ)を楽しみながら、一日のんびり過ごすのが韓国流です。

日本で取り入れるなら
日本では、スーパー銭湯や岩盤浴の施設が近い雰囲気です。韓国式のサウナを取り入れた施設もあるので、チムジルバン気分を味わってみてください。
ちなみに日本では、東京のルビーパレスという女性専用サウナがあるので、ぜひ訪れてみてください!
週末は登山やウォーキング
どんな習慣?
国土の多くが山地の韓国では、登山がとても身近なレジャーです。週末になると、本格的な登山ウェアを着た人たちで近郊の山がにぎわいます。最近は、公園や川沿いの遊歩道を歩くウォーキングも人気です。

日本で取り入れるなら
いきなり山に登らなくても、近所の公園や川沿いを歩くことから始められます。韓国の人のように、家族や友人と話しながら歩くと長続きしやすいですよ。
体調管理に「韓方(ハンバン)」を取り入れる
どんな習慣?
韓国には、韓国の伝統医学である「韓方」の医院(韓医院)が街のあちこちにあり、体質に合わせた煎じ薬を処方してもらう人も少なくありません。季節の変わり目や受験前などに、家族のために用意する家庭もあります。
日本で取り入れるなら
日本の漢方と同じく、体質や体調によって合う・合わないがあります。取り入れたい場合は、自己判断せずに医師や薬剤師など専門家に相談してください。

韓国の健康習慣を調べてみると、「体を冷やさない」「季節のものを食べる」という考え方があちこちに出てきます。特別なことより、毎日の食事を大事にするのが韓国流の健康法なんですね。
よくある質問
韓国の人は毎日キムチを食べるの?
多くの家庭では、キムチはほぼ毎食の食卓に並ぶ定番のおかずです。そのまま食べるだけでなく、チゲや炒め物、チャーハンなどの料理にも使われます。
韓国の伝統茶はどこで買える?
ゆず茶やとうもろこし茶は、日本のスーパーや輸入食品店、通販で手に入りやすい定番品です。なつめ茶や生姜茶などは、韓国食品店や通販のほうが種類が豊富です。
韓国の健康習慣で、最初に試すならどれがいい?
一番手軽なのは、飲み物を麦茶やとうもろこし茶に替えることです。いつもの生活を大きく変えずに、今日から始められます。
まとめ
韓国の健康文化は、特別な健康法ではなく、「毎日の食事を大切にする」「季節の行事を楽しむ」「家族や友人と体を動かし、休む」という、暮らしそのものに根づいています。
まずは飲み物をとうもろこし茶に替えたり、ナムルを1品作ってみたりと、できることから気軽に取り入れてみてください。韓国の食材を探すときは、当サイトの「買い物」ページもあわせてどうぞ。
